高校受験・英検に必要な英単語は「日常学習」では足りない

学習のコツ

― 語彙定着を阻む、日本の英語学習の構造的欠陥 ―

高校受験、そして英検。
この二つに共通して言えることは明確です。

英語ができるかどうかは、ほぼ語彙量で決まる。

文法以前に、
リスニング以前に、
長文以前に、
単語を知らなければ、何も始まらない。

それにもかかわらず、
英単語学習だけは、いまだに
「毎週50個ずつ」
「無理のないペースで」

という、安心感だけを優先した指導が主流です。

私は、ここに強い疑問を持っています。

高校受験・英検の単語は「自然に定着」しない

高校受験で必要な語彙数は、およそ2500~3000語
英検3級で約2100語
準2級では3500語以上

これは、
日常的に触れていれば自然に身につく量ではありません。

にもかかわらず、
低負荷・低密度の分散学習を続けた結果

・見たことはある
・意味を言われれば思い出せる
・でもテストでは出てこない


という、最も点数につながらない語彙が量産されます。

この状態は、
Koriat(1997)が指摘した
学習錯覚(Illusion of Competence)そのものです。

集中学習(Massed Practice)は「語彙の初期エンコード」に必須です。

「分散学習が良い」という言説は、
前提条件を無視して広まった半分正解の理論です。

Cepeda et al.(2006, 2009)の研究が示しているのは、
分散学習が効果を発揮するのは
すでに初期記憶表象が形成されている場合に限られる、という事実です。

高校受験・英検レベルの英単語は、
そもそもこの初期エンコードが弱い。

だからこそ必要なのが、
一定時間・一定量を一気に処理する集中学習(massed practice)です。

8時間という学習時間は、
単に長いのではありません。
脳に「これは重要だ」と判断させるための、最低ラインです。

語彙を定着させるのは、テスト効果(Retrieval Practice)です。

Roediger & Karpicke(2006)が示した
テスト効果(retrieval practice effect)は、英単語学習の核心です。

人は、
覚えた回数ではなく、
思い出そうとして失敗した回数によって記憶を強化します。

8時間の暗記特訓では
・覚える
・即テスト
・間違える
・その場で修正
・再テスト
このサイクルを何十回も回します。

単語帳を眺める学習では、この密度は絶対に生まれません。

忘却曲線を「敵」ではなく「味方」にする
エビングハウスの忘却曲線が示す通り、忘却は避けられません。

しかし、
忘れかけた瞬間に思い出すことが、記憶を最も強化します。

これが、間隔反復(Spaced Repetition)です。
正しい順序は明確です。

8時間集中で一気に初期定着
翌日・数日後・1週間後に想起テスト
記憶の再構築を繰り返す

「毎週少しずつ」では、このプロセスが成立しません。

萌昇ゼミ北陵教室では、
1/4(日)8時間・英単語暗記特訓を実施します

対象は
・高校受験を見据えた中学生
・英検(3級/準2級)を本気で狙う生徒

内容は、理論に基づいた
・集中学習(Massed Practice)
・想起訓練(Retrieval Practice)
・即時フィードバック
・その後の間隔反復設計

楽ではありません。
しかし、点数につながる語彙力を作ります。

英語が伸びない原因は、才能でも努力でもない。
単語学習の設計ミスです。

私たちは、
「安心そうに見える非効率」ではなく、科学的に正しい方法を選びます。

それが、高校受験と英検を預かる塾の責任だと考えています。

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